ある春の日に
2013-03-18 13:09:03
テーマ:浜松店
こんにちは
浜北店 とびやまです。
今日は、 忘れられないコト 少しお話しします。
ある春の日、死神に会った。
見た瞬間震えた、見ちゃいけないもん見た!!
普通のお話しです。
とある出会いのお話し。
そのお父さん(お客様)はいろいろお話し伺うと末期がんであと一ヶ月もたない…
ご自分で自分のお仏壇選びにいらっしゃいました。
なんだか私を気に入って下さった様で、私の大好きなその時一番高い子をお父さんも気に入って決めて下さいました。
スペシャル頑固な偏屈父さん。
まだ生きてるんだからと奥さんは断固拒否、その後いろいろありましたが(笑)
とは言え、時間は確実に経過してしまうのでお父さんはその二週間後ホスピスに入られました。
自分が家にいる間に納まるとこ見たかったみたい。でも、帰れないからビデオで撮影。
ほんとに頑固でした(笑)
納めさせて頂き、ホスピスに報告に伺いました。
ホスピスは静かで光が多くゆっくりな時間の流れでした。
また来るね♪ …。
その一週間後、お父さんにホスピスへ呼ばれました。
ベットの傍らに立つと、どす黒さが増したお父さん。
もう起き上がれないから、寝ながら
お「いろいろ本当にありがとな。」
と「お父さんに出逢えて嬉しいわー」
お「…………」
手を差し伸ばしてきて、握手しました。
なんだこの力!!ってくらいギッチリ握手。
お「…………」「さ よ う な らっっ」
なんにも言えませんでした。
だってまだいるんだもん、ここに。
泣かない、まだここにいる。
ぐーって、歯食いしばって目が霞むけど涙止めた。
ボーリングの球飲み込むみたい、ぐぅーって重くて息できない。
と「ありがとぅ…」
サヨナラが言えなかった、本当はサヨナラなのに。
また逢えるよも陳腐すぎて言えなかった。
頭が霞むほど息苦しかった。家にどう帰ったのか思い出せないくらい。
その一週間後くらいに亡くなった連絡頂いた。62才…。
お葬式は行きたくなかったから、終わった後お線香だけあげに。
しばらくして、奥さんにお家に呼ばれた。
お父さんの意思だからって、私にお父さんからの伝言を渡されました。
大切な意思。
今でも不思議で仕方ない。
私なんて、家族でもなんでもなくて、単なる通りすがりの人、ふっと出逢った。
死ぬ直前逢う人に選ばれた。
お父さんから見たら、私はその時光に見えたのかなぁ。
欲しいもの。
そう言えば、まだ起き上がれてる時お前は観音様に見えるって言って貰えた。
でも、違う。
鏡なだけだから。
お父さんは橋の設計士さんだったらしいです。
現在天竜川にもいっぱいある。
遺したもの使えるって幸せ。
二月の始め、なんとなく逢いたくなってお線香あげに伺った。
奥さん喜んで迎えてくれて、当時の話に。
と「私未だに亡くなったって思えなくて、なんかいつもいるんだよね。最後握手したけど、ちょー痛くてね、忘れられない。私家族でもなんでもないのになんでかね…」涙声になっちゃって、振り向くと奥さんも号泣。
なんか、二人して号泣(笑)
今春、三回忌。
早いなー。
地に足つけて生きてる人に、いつもいつも教えられる。
みんなみんな私に教えてくれる。
本当に、本当はいつ終わるかわかんない。
今はもう二度と戻らない。
できるだけ温かく。
たーくさんの笑顔で。
愛を込めて