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時間の心理的な長さ

もうすぐ師走・・・

なんと月日の経つのが早いことだろう。

一生涯の中における時間の心理的な長さについて研究した哲学者がいる。

19世紀に活躍したフランス人の哲学者ポール・ジャネーである。

「生涯のある時期における時間の心理的な長さは、年齢の逆数に比例する」というジャネーの法則を提唱した。

例えば、50歳の人の1年の長さは、人生の50分の1に過ぎないが、5歳の子供にとっての1年は人生の5分の1に相当する。当然、前者は1年が短く、後者は長く感ずる。つまり日々の時間経過に関する感覚は、年齢に反比例する、というわけだ。

休日のある日、漫然と過ごした1日は短いが、様々なことに挑戦した1日は満ち足りて、長かったように感じる。それは新鮮な驚きや感動が脳を刺激し、充実感に満たされるからだ。

歳月を重ねると、これまでの経験から新鮮な驚きが無くなっていく。

しかし、常に物事に挑戦し、目標を定めて鍛錬すれば、充実した時間を過ごせるはずだ。

時間は皆平等に流れている・・・

要は自覚の問題ということか・・・

人間死ぬまで生かされた時間を大切にしなければいけないと、年齢を重ねるにつれ、その想いは一層募るようになった。

Yajima