HOME > お仏壇?お仏檀?

お仏壇?お仏檀?

皆様は、「オブツダン」に使われる漢字が「壇」か「檀」かご存知でしょうか。

普段何気なく口にする「オブツダン」ですが、いざ漢字を聞かれるとどっちだっけ?となる方も少なくないかもしれません。

一般的に、「オブツダン」は「お仏壇」と書き、土へんの「壇」が使われます。なぜ多くのお仏壇が木製なのに、木へんではなく土へんなのでしょうか。

「壇」には、一段と高くこしらえた場所という意味があります。仏教では、お釈迦さまが説法される際に土を盛って高くした場所から教えを説いたという故事があり、それがお仏壇に「壇」という漢字が用いられた由来とされているのです。

ほかに身近なもので「教壇」も大部分が木製ですが同じ意味で「壇」が用いられます。

仏事業界で「檀」を用いるのは、伝統仏壇の素材として使用される黒檀や紫檀で、「檀」には低木や香木の意味があります。

ちなみに、お寺やその宗派に属することを示す「檀家」は、土へんではなく木へんの「檀」を用います。

実は「檀」には木の意味だけでなく、仏教において「布施」の意味もあります。

檀家になると仏事一切をお寺にお任せする代わりに、お布施という形でお寺の存続を支えます。

したがって用いられる漢字は木へんの「檀」となるわけです。

漢字一文字をとっても奥が深い仏壇業界。まだまだ勉強の毎日です。

静岡本通店 勝山